木田先生のお宅にお邪魔
先生の最後の読書会以来だから1年数ヶ月ぶり。
お宅は何もなかったように、時の流れを感じさせないままに佇んでいた。
いつも読書会が開かれていた部屋に入る。 同じように先生を偲んで来訪された方が二名と先生の二番目のお嬢様がいらした。 実は先生とは30年以上のお付き合いなのだが、先生のお嬢様にお会いするのは初めて。 先生が如何に来訪者同士や家人の方と顔を合わせないようにスケジュールを組まれていたかを痛感した。
部屋に入ると、そこに新たにご仏壇と戦争で亡くなった先生のお兄様、27年前に事故で無くなられた長男木田高介氏の写真が飾られていた。 お線香をあげ、しばし手を合わせた。
しばし8人で雑談をし、先生の書籍を拝見する。
フロイト選集と先生ご自身の著作を除いて「お好きな本をお持ちください」という言葉を頂戴して、あらためて本を眺める。 二十数年前、月一回ぐらい赤ん坊だった我が息子を見せに行ったものだった。 お邪魔すると、息子は先生の本を片っ端から者棚から落とし、置いてあるエレクトーンの上を徘徊したものだった。 そんな時、先生はいつも目を細め微笑みながらその光景を眺めていらした。 まるで、昨日のことのように思い出す懐かしい光景。
お邪魔するまでは、“先生は私の中に確かに息づいている”という思いだったので、先生の書籍を頂戴するつもりは無かったのだが、本棚を眺めているうちに、やはり頂戴していこうという思いにかられ、結構な数の本を戴いて来てしまった。
- 『見えないアルバム』古澤頼雄著(古澤平作博士のご子息)
- 『人間なるもの』K.メニンガー著
- 『こわれたパーソナリティー』K.メニンガー著
- 『精神分析用語辞典』ラプランシュ/ポンタリス著
- 『現代精神分析1、2』小此木啓吾著(木田先生の弟弟子)
- 『コミュニケーション不全症候群』中島梓著(『名探偵は精神分析がお好き』で木田先生と対談)
- 『うぃー・あー・のっと・ざ・わーるど』きたやまおさむ著(高介氏の音楽仲間であり、阿邪世コンプレックスの関係で先生に原稿を依頼した関係。 私が二十数年前に精神分析学会に同行させていただいた時にお見かけてもいる)
- その他:先生の自筆の覚え書き数点と先生愛用の点眼鏡一点
-合掌-
ラベル: かうんせりんぐ, どうにもよくないこと


0 件のコメント:
コメントを投稿
この投稿へのリンク:
リンクを作成
<< ホーム